城山公園堀之内地区とは
三之丸(堀之内地区)は、本丸に次いで、慶長10年(1605年)頃に完成されたと伝えられています。土塁と堀に囲まれ、外部との出入口として、北御門(大手)と東御門(揚手)が設けられていました。藩主が住んでいた御殿をはじめ、会所、勘定所、小普請所、米蔵、厩などの藩政施設のほか、約60名の家臣たちの屋敷がありました。
明治から兵部省の管轄となり、太平洋戦争終戦まで、陸軍歩兵第22連隊の兵舎がありました。戦後、野球場、庭球場、プール、競輪場、がんセンターなどの施設ができました。
平成12年に策定された「城山公園(堀之内地区)整備計画」を基に、史跡松山城跡整備検討専門委員並びに文化庁と協議しながら段階的に整備を進めています。
平成22年4月、多くの施設を移設撤去して、発掘調査の成果を活かし、江戸時代の地割となる道路や側溝などの遺構を表示し、史跡景観を活かした都市公園として第1期整備が完成しました。
公園概要
やすらぎ広場(3.25ha)

松山城のお城山と豊かな緑を背景に天守や二之丸などの史跡景観が眺望できる憩いとやすらぎの空間として、芝生広場に休憩所、水飲み場を配置し、多彩なイベント開催も可能です。
※犬の散歩、軽スポーツ禁止
ふれあい広場(3.32ha)

家族や友人同士でキャッチボールなどの軽スポーツが楽しめ、各種イベント開催も可能な空間です。
※犬の散歩、軽スポーツが出来ます
さくら広場(0.84ha)

多くの桜を植栽し、花見が楽しめる空間です。
※犬の散歩、軽スポーツ禁止
管理広場(1.36ha)

日常的な小規模なイベント開催や各広場での大規模なイベント開催に伴う準備スペースとして利用可能な空間です。
※犬の散歩、軽スポーツ禁止
城濠(お堀)(3.74ha)


松山城三之丸の堀は、多くの人々を引きつける美観を保ちながら、堀の中には白鳥や鯉、鮒が生息するなど、訪れる市民や観光客の憩いの場として親しまれています。
戦後間もない昭和23年に、進駐軍からお堀埋め立て命令が出されましたが、多くの方々の反対運動によりお堀が守られました。現在、堀之内東口にはお堀の保存に関わった先人たちの功績を後世に伝えるため、解説板を設置しています。
長さ:東堀 405m、西堀 410m、北堀 400m
幅 :25m~35m
※白鳥には係員が毎日決まった餌を与えておりますので、餌を与えないでください。